アマミホシゾラフグは、奄美大島で2011年に発見された新種のフグです。
海底に直径2mほどの円形の幾何学的な模様の巣を作り、産卵床とする世界でも例のない不思議な生態をしています。
知れば知るほど謎が深まるその不思議な生態をご紹介します。

ミステリーサークルの大きさは直径約2mで、中央の円は直径約50cm。奄美大島のダイビングポイント沖の砂地(水深8~28m)に作ります。今のところ、奄美大島のみで確認されています。

実はサークルを作るのはオスだけで、メスの気を引くために作ると言われています。繁殖期である春から夏にかけてオスが1尾だけで完成まで約6日かけて作ります。 なんと、外側の山には、貝殻を砕いたものや死サンゴのかけらで飾り付けを行うんですよ。ミステリーサークルが完成すると早朝にメスが訪れ、ペア産卵を行ないます。

綺麗に出来上がったミステリーサークルにはメスが次々と訪れ産卵します。だから綺麗に模様を作ったり、貝殻で飾ったりするんですね。産卵が終わるとメスは去って行き、オスだけが残って卵の世話をするのですが、ミステリーサークルの手入れはしなくなります。 そのため、うねりや流れでミステリーサークルの形は崩れていきます。産卵から約6日経った日没ごろ、卵はふ化し、仔魚は流れに乗って浮遊生活に入ります。

アマミホシゾラフグの謎に包まれる生態、とてもキュートではないですか?
もし興味を持たれたら、ぜひ奄美大島に会いに来てくださいね。
もっとたくさんの方に知っていただきたくて、アマミホシゾラフグのいろいろなアイテムも作っています。
奄美大島のおみやげ屋さんや空港売店などで販売しています。
ネットだけの限定商品もありますよ。